【講演会の様子と登壇者(敬称略)】

皆様にはご多忙の中、標記講演会にご参加いただき、誠にありがとうございました。当日の参加者は会場約70名、Web参加約170名の計約240名と大変盛況でございました。

講演会の資料は、本サイトに公開させていただきます。取扱注意の下、ご活用いただきたく、お願い申し上げます。

また、講演会後に参加者の方々にお願いしたアンケートの結果も報告書として後ろに掲載しておりますので、ご覧ください。

なお本講演会は、QBIC/社会実装推進(拡大)WG第26回の位置付けでもあります。

開催概要

  • 目 的 :みちびきに関する最新動向及び利活用事例紹介
  • 開催日時:2023年7月20日(木)開場13:00、開演13:30~17:00
  • 開催場所:IKEUCHI GATE 4F(IKEUCHI LAB
        ・札幌市中央区南1条西2丁目18番地
  • 開催形式:対面およびオンライン(Microsoft Teamsを使用)のハイブリッド形式
  • 主 催 :準天頂衛星システムサービス株式会社(QSS)
    共 催 :IKEUCHI GROUP、
         高精度衛星測位サービス利用促進協議会(QBIC)、
         一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構(J-spacesystems)
    協 力 :内閣府宇宙開発戦略推進事務局
  • 参加費 :無料(事前申込制)

プログラム

No.  進行・題目  登壇者     時間
(開場・受付開始、事務連絡)13:00
1-1開会挨拶QSS
代表取締役社長
石橋 海
13:30
1-2IKEUCHI GATEオーナー挨拶池内グループ
代表取締役社長
池内 和正
13:35
2-1準天頂衛星システム「みちびき」の今後のサービス展開について
最初に「準天頂衛星システムのサービスの特徴」として、一般的な衛星測位、市場動向、サービス概要を説明いたします。つづいて、「みちびきサービスを用いた事業化の支援」として、民間における事業創出に向けた各種の取り組みを紹介いたします。最後に「発展し続けるみちき」として、今後、7機体制に拡張される中で整備されるサービスについて紹介いたします。
内閣府
宇宙開発戦略推進事務局 企画官
和田 弘人
13:40
2-2みちびき利用拡大活動の最新動向
準天頂衛星システムの事業概要及び利用拡大活動に関する最新状況について紹介します。内閣府様と連携し、「みちびきを活用した実証事業」などを通じて、社会実装に向けての支援を行っていますが、今回は、その中より代表的な事例と過去の「みちびき公募実証」からの事例を合わせて概略を紹介します。また、後半のパートでは「みちびき対応製品」、「みちびき対応受信機」について紹介します。
NECソリューションイノベータ株式会社(QSS委託先)
主席プロフェッショナル
神藤 英俊
14:00
2-3準天頂衛星システムによる果樹生産のスマート化
我が国の果樹生産は農家戸数の減少、高齢化、後継者不足が深刻となり、果樹農業の生産基盤がぜい弱化し、廃園も増えている。このような状況を打破すべく現在「電動ロボットによるスマートぶどう栽培システムの開発」を実施している。プロジェクトでは垣根仕立ての醸造用ブドウを対象とし、収穫やせん定のような高度な技術を必要とする作業についてもロボット化を目指している。しかし山間部で展開している果樹園ではネットワーク環境が脆弱なためRTK-GNSSの採用が難しい。そのため、様々な栽培環境のもとでロボットが使用できるよう準天頂衛星システムを中核としてマシンビジョン併用によるナビゲーションの高度化を図っている。講演では、プロジェクトの概要を紹介する。
北海道大学 農学研究院
研究院長 教授
野口 伸
14:20
  休憩(10分間)14:50
2-4北海道開発局の除雪自動化の取り組み
-みちびきの利用状況-

近年、異常気象に伴う冬期災害や通行止めが頻発し地域経済に大きな影響を与えている。
また、除雪機械オペレータの高齢化、熟練技術を有したオペレータの確保が困難になってきていることから、近い将来道路除雪が困難になる恐れがある。
これら課題を解決するため、産学官民が連携して除雪現場の省力化による生産性・安全性向上に関する取り組みを行うプラットフォオーム「i-Snow」を平成28年に立ち上げた。
本公演では、『準天頂衛星みちびき』を利用した「除雪装置の自動制御」による省力化(オペレータ2名を1名体制)の取り組み状況(みちびきの精度及び課題、各種実証実験状況、国土交通省の除雪操作自動化の方向性など)を紹介する。
国土交通省 北海道開発局 事業振興部 機械課
機械施工専門官
小野寺 敬太
15:00
2-5「みちびき」の高精度位置情報活用による地域DXの推進~岩見沢市におけるスマート・アグリシティプロジェクト~
人口減少、少子高齢化が進む現在、安全安心な地域社会の確保や産業経済活動の持続性確保にはデジタル技術の活用が不可欠な時代となっている。
準天頂衛星「みちびき」による高精度位置情報は、これからの「未来社会」を確かなものとするための大切な社会機能・基盤として捉えており、北海道大学やNTTグループなど関連企業との産学官連携のもと進める岩見沢市での取り組み例を含め、地域社会における「みちびき」活用の可能性等をご紹介したい。
岩見沢市 情報政策部
情報政策部長
黄瀬 信之
15:30
2-610万件の水道メータの位置情報を1カ月間で収集する方法
水道法改正により、水道施設台帳の整備が義務化されました。その中でも水道メーターの「位置情報」は、調査や交換に必要な重要なデータですが、現状では「紙管理」や「登録ミス」により正確性に課題が生じています。
本講演では、みちびきのサブメータ級測位補強サービスを活用し、コストを抑えつつ高精度かつ短期間で水道メーターの位置情報を収集する取り組みを紹介します。これにより、水道事業の業務効率化を実現し、正確な位置情報に基づく効果的な施設管理を図ります。
株式会社KIS 公共・クラウドソリューション事業部 水道ソリューション部 部長
西村 泰徳
16:00
3ネットワーキング(名刺交換等)参加者16:30
(閉会)17:00
※記載内容の転記・転載を禁じます。

報告書

後日、参加者にお願いしたアンケート結果等がご覧になれます。ご回答いただきました方々にはこの場を借りて御礼申し上げます。

問合せ先

e-mail: qbic@jspacesystems.or.jp